ディフィカリティとは
ビットコインのブロックチェーンのブロック生成(ナンスを算出すること)は、およそ10分に1回行われます。その時間調整をするため2週間に1度ディフィカリティを変更します。
過去2週間の平均が10分より短ければ難易度を上げ、逆に長ければ難易度を下げるという訳です。
ディフィカリティと将来見通し
ハッシュレートやディフィカリティ推移を元に、ある程度価格予想に役立てることはできます。
難易度が上がる → 採掘が難しくなる → ビットコインの採掘コストが上がる → 採掘会社が出す売り板が切り上がる原油先物などの構造と似ていると言えます。
仮想通貨相場の場合、短期で見ると大きく相場がズレることがありますが、ビットコインのシステムが存続され、ブロックチェーンが更新されていく限り、長期で見れば必ずこの関係性に符合するといえます。
そのディフィカリティが、2019年の7~9月に過去最高の勢いで上昇をみせ、9月20日現在12兆にも迫ろうとしています。また、これほど急激なディフィカリティ上昇は小規模のマイニング参入者の拡大のみではなく、Bitmainを始めとした採掘業界の大手企業が大量の最新機器を投入しマイニング事業を拡大しているためと考えられます。
これは、Bitmainを始めとした大手企業が、仮想通貨市場の近い将来性、言い方を変えると交換価値の先行きに今までになく「強気」であることを示しています。
一方で、ディフィカリティは、ネットハッシュレートと相関関係にありネットセキュリティの堅牢性を示す指標となっています。
これは、大手の占有率が高くなっていく仮想通貨市場の大手の独占を防ぎ、より健全なものしていく効果があり、仮想通貨の先行きを考える上で、ポジティブな側面があることは数年単位の仮想通貨市場を考えていく上では重要なポイントとなります。